天安からアンニョン

日々の思いや韓流情報などをエッセイ風に書きます。韓国からの発信です。

礼を尽くす _ 釜山サムライエッセイ0005

釜山サムライさんのエッセイ第五号です。



<礼を尽くす>

今から10年前のこと。
ソウルの江南(ガンナム)駅近くにある時事日語社の塾へ通ったことがあります。
日本語フリートーキングの勉強のためでした。

その当時、田中という担当先生がいられましたが、
お年は65才くらいのおとなしいジェントルマで今もはっきり覚えています。

クラスは6~7名くらいですが、
先生はいつも学生らに自由に話せる機会をたくさんくださいました。

私は当時ほどんど50才で、若い人といっしょに勉強することになりました。
学生の中では日本で生活して戻ってきた人もいたし、
日本の大学へ進学するため勉強する女子高校生も何名かいました。
皆の会話実力は相当なものでした。私はビリ。。。

けれども、勉強するのに年をとったからといって恥ずかしいとは思ったことは
一度もありませんせした。
私が好きで選択したことですからね。

一時間半くらいの授業が終わったら、いつも何か物足りない気がして先生に
"先生、ちょっとお暇ありましたら、、、"と
(フリートーキングの延長を)頼んだものでした。

振り返れば、当時は、、、あ、今も同じですが、
実力がないので、何とかして相手の言葉を聞き取り、
また私の話を聴いてくれる誰かがいなければならなかったのです。

ありがたいことに、先生は時間を惜しみなく作ってくれました。
江南駅近くの居酒屋で、お酒を飲みながらいろんな話をしました。
こうした機会が何回もありました。

楽しい時間を過した後、
別れる時間になって江南駅でそれぞれの行き先へ向かおうとして
別れの挨拶を交わすところでした。
切符の売り場の前でいきなり先生が私に挨拶をしました。
"腰を90度に曲げて"。

映画とかで見たことのある場面が、、、ここで、、、。

私はびっくりしたあまり、つい動転してしまいました。
人の込んでいるところで、
年上の人が年下の人にあのように丁重に挨拶するのを見ていた人々は、
さぞ驚いたにちがいないと思いました。

私は、3年前旅立った私の父から仕付けられたことが今も身についています。
父は青年期から日本の師匠の下で柔道を習ったため、選手としての礼儀のみならず
日常生活でも人に礼を尽くすのは、当然という心構えの人でした。

"礼というのは、いくら尽くしても尽くし過ぎることはない"

こういう父から躾をうけた私ですので、
年上の人が年下の私に丁重に挨拶するなんてことは、
私には到底ありえない出来事だったんです。

今頃はほぼ80余歳の高齢になったと思われる田中先生ですが、
どこにおられても、元気で暮らしてらっしゃることを祈ってやみません~~~。


<筆者の解説>
韓国はアジア諸国の中でも礼節、礼儀の正しさで有名ですね。年上の人に対する態度やお年よりに対する態度などは、ほんとうに丁重です。韓国で生活した人でないとちょっとわからないかもしれません。自分よりも年上の先生が、学生である自分に頭を下げて丁寧に挨拶した瞬間、作者である釜山サムライさんは、「とんでもないことだ」と感じ、どうしていいかわからない状況に遭遇することになったわけですね。
韓国の礼儀も有名ですが、日本もどうしてどうして負けていません。「躾」という漢字をご覧下さい。この漢字が存在すること自体すごいことなんです。韓国語ではこれは「家庭教育」くらいにしか言うことができませんが、日本語は「躾」という漢字が存在する。残念ながら現代の日本はこの躾のない人間があふれているようですが、本来は躾という漢字(身を美しく保つ。国字。)があるくらい、礼儀、礼節には篤い国民性なんですよね、この瑞穂の国は。 



[한국어 원문]
제목 "예의를 다하다"
지금부터 10년전의 일로서 서울의 강남역 근처에 있는 시사일본어 학원에
다닌 일이 있었습니다. 일본어 프리토킹,크라스였습니다.

그 당시 “다나까”라는 담당 선생이 계셨습니다. 나이는 65세 정도 이셨고
점잖은 젠틀맨으로 지금도 기억에 남아 있습니다.

클라스는 6~7명 정도였지만 선생은 언제나 학생들에게 자유롭게
말할수 있도록 기회를 많이 주었습니다.

나는 그 당시 거의 50살로 젊은 사람들과 함께 공부하였습니다.
학생들 중에는 일본에서 공부하고 돌아온 사람도 있었고,
일본대학에 진학하기 위해 공부하는 여자 고교생도 몇명인가 있었습니다.

모두의 대화실력이 상당했지요. 나는 꼴찌...
그래도 공부하는데 나이가 들었다고 해서 부끄럽다고 생각 한 일은
조금도 없었습니다.

내가 좋아서 선택한 것이었으니까요.
한시간 반 정도의 수업이 끝나면 언제나 뭔가 부족한 느낌이 들어 선생에게

“선생님, 잠깐 시간이 있으시면...”

라고 부탁하곤 했습니다.
뒤돌아보면 당시는, 지금도 마찬가지지만 부족한 실력이였기 때문에
어떻게 해서든지 상대의 말을 알아 듣고
나의 말을 들어 줄 누군가가 필요했기 때문입니다.

다행히도 선생은 시간을 아까워하지 않고 내어 주셨습니다.
강남역근처의 술집에서 술을 마시면서 여러가지 이야기를 서로 나누었습니다.
이러한 기회가 몇 번인가 있었습니다.
처음에는, 즐거운 시간을 보낸 후, 헤어질 시간이 되어 강남역에서 각자의 행선지로
가려고 인사를 나눌 때 였습니다.

매표소 앞에서 갑자기 선생이 나에게 인사를 “허리를 90도까지 숙여 인사” 하는
것이 아니겠습니까.
영화에서나 본 일이 있던 장면이...

나는 놀래서 그만 당황해 버렸습니다.
사람이 많은 곳에서 연상의 사람이 연하의 사람에게
저토록 정중한 인사를 하는 것을 보고 있던 사람들은
필시 놀랐을 것이라고 생각했습니다.

3년전 돌아가신 나의 아버지로부터 가정교육을 받았던 것이
지금도 몸에 배여 있습니다.
아버지는 청년기부터 일본인 사범의 지도로 유도를 배웠기 때문에,
선수로서의 예의뿐만 아니라 일상생활에서도 사람에게
예의를 표하는 것은 지극히 상식이였을 것으로 생각 합니다.

“예의는 아무리 지켜도 지나치지 않다”

이와 같은 아버지로부터 가정교육을 받은 저로서는
연상의 사람이 연하의 사람인 나에게 정중한 인사를 한다는 것은
나에게는 도저히 있을 수 없는 사건이었던 것입니다.

지금쯤 거의 80여생의 고령이 되었다고 생각되는 “다나까”선생 이지만,
어디에 계셔도 건강하게 지내시기를 바랍니다~~~

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コメント

韓国のかたの礼の篤さには
いつも驚いています。
もちろん変な人もいますが、
全般的に韓国のかたの礼は、深いものがあります。

日本語力についてお褒めのおことば、
ありがとうございます。
若干わたくしが直している部分もありますが、
ほとんどはサムライさんの文章です。
ここまで来るには相当の努力が必要だったと思います。
すさまじい力です。
これからもますますがんばっていってほしいと思います。
サムライさん、ファイティング!

釜山サムライさんの日本語力に感心してます、これも指導者が良いのでしょうね。
「礼には礼をもってつくす」という言葉がありあります。礼というのは儒学の教えですね。この言葉は相手の出方に応じて自身の態度を変えるようにも感じますが礼には礼、非礼にも礼で返せる寛容さを持ちたいですね。

韓国にも韓国独自に作り出した国字がありますが、
日本の国字が多いようです。
畑、辻、働く、など国字はかなりいろいろありますよね。
躾はそのなかでも第一級の字だと思います。
こういう漢字を作り出した日本の先達に
感謝ですね。
「貴兄に少々礼節を欠いていまして」とありますが、
永築當果さんにはいつも感謝です。
コメントがいただけるというのは
ブログ制作者にあってどんなにうれしいことか、
永築さんも十分におわかりのことと存じます。^^
今後ともよろしく。

躾は国字!

「躾」は漢字かと思っていました。国字は「峠」ぐらいなもので…
人と人が接せるには、やはり、まずは礼儀、礼節ですね。そして、相手に対する尊厳の心を養う。
日本の素晴らしい文化をしっかりと守りたいものです。改めて、そう感じました。
小生、貴兄に少々礼節を欠いていまして申し訳ありません。

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Author:treenamu
韓国在住の日本人で、山歩きやサッカー、リフティングなどが好きです。小説・随筆なども書いてます。鴨長明、ヘッセ、バルザック、モーム、チャンドラーなどが好きです。スローライフがモットーです。

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