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天安からアンニョン

日々の思いや韓流情報などをエッセイ風に書きます。韓国からの発信です。

世紀の談判

歴史的な米朝首脳会談が6月12日、予定通りシンガポールのカペラホテルで行なわれた。

3月に米朝首脳会談の予定が発表され、5月24日にトランプの「やらない」発言があったあと
金正恩委員長の「なんとかお願いします」発言があるなど、必ずしも順調な流れではなかったが、
六月十二日(火)午前10時から二人の握手ではじまったことは感慨深いものがある。

二人だけ(通訳者込み)の会談のあとすぐ拡大会談が開かれ、それも1時間以上継続しそれから午餐。
これも1時間足らずで終え、トランプと金正恩は二人ホテルの敷地内を散策する。
板門店のときは30分にも及んだが、今回は50メートルほどをゆっくりとくつろぎながら歩く。
なにやら話しているが芝生のことについての対話のように思えた。
そのとき記者団に「共同の合意文書に署名する」と言及している。
それからトランプの防弾車を金委員長にご披露。
たぶん、金委員長が見たいと言ったんだと思う。
20センチのドアの分厚さに感嘆の表情。
二人の行動は一部始終なごやかなものだった。

14時40分ごろ共同声明に署名された。

トランプが予想以上の成果だったと語るが、
声明の内容にCVIDの文言はなかった。
代わりに朝鮮半島における完全な非核化に努力するという文言は盛り込まれた。

前日ポンペイオ国務長官が言っていたが、CVIDが盛り込まれなければ会談は不成功だと。
この発言はどうなったのか。
自然に無視されたような状況だ。誰も(本人も)あまりそのことには触れてはいない。

筆者も、CVIDがなければなんの意味もないんじゃないのかという気持ちもあるが、
ここは百歩譲って、これからの協議でなんとかやっていくのだろうと理解した。
とりあえず、今回は米朝が会うだけでも大きな成果だと思えるからだ。
一代目のキム・イルソン(金日成)、二代目のキム・正日、そして今回
三代目の金正恩になってはじめて米朝がまともに会ったのだ。
その意味は大きいことは間違いない。

2005年あたりにも、金正日が非核化を進めるとったジェスチャーを見せたものの、
ジェスチャーのみに終わり、あのあと核開発の大飛躍を遂げた。

しかし今回の金正恩の決意は、これまでとは違っていると筆者は考える。
独裁は独裁なんだけど、国民が生き残れない限り自分も生き残れないとクールに考えているものと
思われるのだ。

北が今のままずっと行ったら、最後はルーマニアのあのシャウシェスクの如くになってしまうのは
目に見えている。

その恐怖だけではなく、国民を生かしたいと本気で考えている部分が感じられる。
トランプも、金正恩を評して、「国民を本気で愛している人」だと言っていた。
これまで散々「血の粛清」を重ねては来たものの、
何の理由もなく粛清しているわけではないであろう。
勿論、北の粛清文化は絶対に容認できるものではないけれど、
虫けらを殺すように人を殺してきたわけではないだろうと筆者は思いたい。
先日のバス事故で多くの中国人が命を失ったとき、
即座に関係者数人が粛清されたと聞く。
またかとは思ったが、ある意味、それだけ気をはって仕事をしろとハッパをかけているわけだから
それなりに彼のやりかたには一貫性があるわけだ。

非核化を実現して、北も世の中の他の国々のようにまともに生活できる国をつくる。
それが金正恩の本音であり本気であると思う。
これからの道のりは、遠くはるかだけれど、
周辺の国々の協力を得ながら、朝鮮半島からの非核化が少しずつでも前に進んでいくものと確信する。
北は、非核化を進めない限り制裁が解かれないため、
必ずや非核化の道を歩んでいく。間違いない。

日本も静かに見守りながら北朝鮮の非核化の動きになんらかのプラスの発言、プラスの対応で
やっていってもらいたい。
北と米と韓国が仲良くなることに対して、常にイヤミなことばかり言っていると
あとあと日本だけ蚊帳の外においやられ、本当にガラパゴスになってしまう。
米朝会談の前にも、安部は北にもっと圧力を加えるべきだとかなんとかいって
順調な成功を腹の底から願うという姿勢に大きく欠けていた。
アメリカの腰巾着のような不甲斐ない態度でいてほしくない。
男は黙ってサッポロビールというああいう風采のあがる絵がなぜ描けないのか。

朝鮮半島からシベリア鉄道や中国側のシルクロードを経てヨーロッパに繋がる時代になることは
時間の問題。

日本が朝鮮半島の平和に何らかのお手伝いをしてはじめて
あなたも来てくださいと言ってもらえるものと思う。
イヤミばっかり言っていたら、あとで困るのは日本だ。そうならないでほしい。
日本がヨーロッパに繋がるには、朝鮮半島を通すしかないのだから。

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Author:treenamu
韓国在住の日本人で、山歩きやサッカー、リフティングなどが好きです。小説・随筆なども書いてます。鴨長明、ヘッセ、バルザック、モーム、チャンドラーなどが好きです。スローライフがモットーです。

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