天安からアンニョン

日々の思いや韓流情報などをエッセイ風に書きます。韓国からの発信です。

詩心、歌心、絵心

「しごころ」。「うたごころ」。「えごころ」。

こういう美しいことばが日本語にあるっていうことに、感謝の念を禁じ得ません。
外国語に訳すときどういう訳になるのでしょうか。
辞書には「詩心」のことが「ししん」などと出ていますね。
「ししん」ではだめです。
「しごころ」でないと。
「しごころ」といってはじめて、その意味が浮かび上がってきますよね。

「しごころ」。
詩想がまずわいて詩を愛(め)で、詩を吟じ、詩を書こう、詩を作ろうとする気持ちが
ひとりでにわき上がってくるそういう雰囲気、そういう気持ちのことだと思います。

こういったことばたちは、韓国語に訳すのもちょっとたいへんです。
すぐにぴたっとあたる韓国語が見当たりません。
考えて、その意を表す単語(表現)を探さないといけません。
「わび」「さび」なんかもそうですね。
「こもれび」
「はなふぶき」
「しみじみ」
「せみしぐれ」
「さみだれ」
「とおりあめ」
「はるがすみ」
「せんたくびより」の「びより」などということばも美しい語だと思います。

韓国語でこれはと思う語は、
「ワーダンヌンダ」=「心の奥までよく染み透るようにわかる、感じる」、
「カヨプタ」=「かわいそうだ、切ないくらい不敏だ」、
「コッペム」などなどがあります。(もちろん、もっと他にもたくさんあるけど、、)

「コッペム」というのは、「コッ」は「花」で「ペム」は「蛇」ですから、
「コッペム」=「花蛇」ということになりますね。
意味、おわかりでしょうか。
はい。
男にからみついて金をしぼりあげ破滅させる毒を持った女という意味です。
韓国語を知らなくても「コッペム」という発音を聞いただけで
なんとなくそのフンイキが伝わってきてしまう(とわたしには思えるのですが)、
なんとも不可思議な韓国語です。

韓国の人に、これはという韓国語としてこんな「コッペム」なんて語をあげたら、
ちょっと怒りをかってしまうかもしれませんが、私には他意はありません。
その意味をあまりにも端的かつ正確そして強烈に伝えてくれる単語として、
私は韓国語の中でもかなり光っている単語じゃなかと常日頃から思っています。

日本語について、そして韓国語について、
こういうような面をいつも頭において生活しています。
職業柄、自然とそうなってしまってますね。職業病の一つかもしれません。

直感的には、日本語には名詞語(体言表現)にこういうのが多く、
韓国語には動詞語、あるいは形容詞語(用言表現)に、
こういう語が多いような気がしています。

このアイディアをもっと深めていったら、一つの論文なんかになるかもしれません。
(今は時間がなくて、こういうおもしろいアイディアを論文にするような余裕がないですが、、、)

4月末ですね。今年2015年 乙未年(きのとひつじどし)、3分の1が過ぎましたね。
いかがでしたか。満足できる 1/3 でしたでしょうか。


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コメント

バーソさん、
返事がかなり遅れてしまい申し訳ありません。
(仕事がいくつも重なってしまいまして、、)

朝鮮半島の人の感情の表し方って、たしかに
日本人よりだいぶ強いですよね。
韓国ドラマを見ていると
いつも誰かが怒っている場面ばかりが目につく、
というコメントをしてくれた方もいました。
「怒る」もそうですけど「泣く」もそうですよね。
これが、「韓国語には動詞語・形容詞語が多いようだ」
という拙考と関連があるのかどうかは
今のところはわかりませんが、
どっかでは関連しているかもしれません。
わたしの宿題として、メモしておきますね。

ひらがなは日本人のこころの文字か。

面白いですね。拝読して、ちょっと考えました。
「心」と書かれると、「heart」ときて、即物的に「心臓」も思い出すのですが、
「こころ」と書かれると、確かに「そういう気持ちのこと」だろう、と私も思います。

漢字だけで出来た言葉と違って、ひらがなで書かれた言葉、特に大和言葉には、
日本人が伝統的に持っている、こまやかな情緒感があるように感じます。
ひらがなは、見た目にも発音にも、やわらかさがありますね。
字が筆で自由に書きやすい曲線で出来ているせいもあるでしょうか。

「わび」「さび」以下の言葉。漢字で書いてみました。
私は、やはり、ある種の情緒感のようなものを感じるのですが、どうでしょう。

「木漏れ日」「花吹雪」「蝉時雨」「五月雨」「通り雨」「春霞」「日和」
※「しみじみ」は変換されません。「染み染み・沁み沁み」と書くのでしょう。

こういう言葉は、明治・大正から戦前までは日常でよく使われていたのでしょうが、
平成になった今は、詩や和歌・俳句の他には、ほとんど使われなくなりました。
なので、この種の言葉は、現代人の意識の中では言わば隔離されているために、
かえって日本語本来の趣のようなものをより強めに感じてしまうのでしょうか。

日本語には名詞語が多く、韓国語には動詞語・形容詞語が多いようだという見解。
面白いですね。朝鮮半島の人は感情の表し方が日本人よりだいぶ強いように
感じているのですが、そんなことも関係してるのでしょうかね。

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Author:treenamu
韓国在住の日本人で、山歩きやサッカー、リフティングなどが好きです。小説・随筆なども書いてます。鴨長明、ヘッセ、バルザック、モーム、チャンドラーなどが好きです。スローライフがモットーです。

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