天安からアンニョン

日々の思いや韓流情報などをエッセイ風に書きます。韓国からの発信です。

一等になれ

18日、韓国・中央日報のコラムにおもしろい内容がありました。
ご紹介します。

♦ここから引用♦

ホワイトハウスを見学したある少年がケネディ大統領に尋ねた。
「大統領はどうやって戦争英雄になられたのですか?」
 
笑顔を浮かべた顔でケネディが答えた。
「それは全てほかの人たちの意思によるものだったんだよ。
    敵軍は私の船を沈没させたのだからね」。

自分の意志で英雄になることはできない。
意志と関係なく近づく危機にどう対処するかが、英雄と卑怯者との運命を分ける。

ケネディの場合はこうだった。
1943年8月、南太平洋のソロモン諸島で米軍の魚雷艇が日本の駆逐艦の攻撃を受ける。
魚雷艇の指揮官が26歳のケネディ中尉だった。
彼は生存していた部下10人を率いて、はるか遠い島まで泳いで行くことに決めた。
自身も負傷していたが、もっと怪我をしていた兵士を縛ったひもを口で噛みながら
15時間も泳いだ。かろうじてたどりついた島は無人島だった。

自制力を失いそうになる兵士たちに冗談を言って励ました。
食べ物を探してこの島あの島とさまよった彼らは、
ナウル島で原住民に出会い6日後に救出された。

実際、ケネディが大変な英雄的犠牲を払ったわけではなかった。
自身が何をすべきか分かっていたし、自身ができることに集中しただけだった。
だがそれでもケネディは戦争英雄になり、華やかに政界デビューを果たした。

フランスの小説家ロマン・ロランが『魅せられたる魂』で書いた話そのままだ。
「偉大な人は自分ができる事をする。しかし凡人たちは、できる事もしないで、
    できない事ばかり望む」。

ロランの言葉のように人間の不幸は自らできる事をしないところから始まり、
社会の不幸は、社会構成員が各自がすべき事をしないところから始まるということだ。

多くの災難がそうだ。今回のセウォル号沈没もやはり船舶会社や船長・乗務員らが
自らやるべき事をしないところから始まった面が多く見える。

そうやって自分がすべき事をしない人々が集まって不良共和国・大韓民国を作る。
この地で、とんでもない災難が終わらない理由だ。

伝説になったタイタニック号の船長エドワード・スミスは、
最後まで乗客の脱出を指揮して沈没する船と運命を共にした。
故郷リッチフィールドにあるスミス船長の銅像に彫られた彼の最後の言葉はこうだ。
「英国人らしく行動せよ(Be British)」。

もし「韓国人らしく行動せよ」という言葉を刻むべきだとすればどのようになるだろうか。
「1等になれ(Be the First)」ではないかと思う。
何であってもとにかく1等にさえなればいいという韓国社会の雰囲気もそうだが、
乗客のことはほっぽらかして逃げるのに1等だった船長のように。

参考サイト 中央日報
http://article.joins.com/news/article/article.asp?total_id=14479355&ctg=20


♦ここまで引用♦


第一番目の救助者として記録された今回のセウォル号の船長。
上のコラムは、
いわゆる「韓国病」と言えるような「一番精神」と船長の行動をうまく重ね合わせながら、
スパイスの効いた一品料理となっていますね。名文です。

さすがジャーナリストですね。「不良共和国」と堂々と言ってのけていますね。
こういうことを正面から言う韓国人はあまり多くありません。
事実を直視し気づき修正して行くマインドは必要でしょうね。
こういうマインドであれば、さらに大きな発展が期待されるわけです。

また、今回の船の乗務員についてちょっと弁明しておくと、
バク・ジヨンさんをはじめ数人の乗組員は命を犠牲にして救助にあたりました。
称えられるべき行為です。(ご冥福を祈りながら)




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コメント

1等症

バーソさん。こんばんは。
こういう記事は、実に読んでいて気持ちいいものです。
まさに健全ということでしょう。

それにしても、「1等症」ですか。
さすがバーソさん。
これ、いただきです。

(何らかの形で後々使わせてもらうかもしれません^^)

こんばんは

一人の人間が不適切な行動を一度したからといって、
その国民全体が不適切であるわけではないはずですが、
何かあると、「一事が万事」として、それ見たことか、
と他国を攻撃する最近の風潮は困ったことだと思います。

この中央日報の記者は、ケネディから始まってロマン・ロラン、
タイタニック号船長の話に至り、「不良共和国」という強い言葉を
使って、韓国人の「1等症」を考える。いい文章を書きますね。
こういうふうに警鐘を鳴らすジャーナリストは健全ですね。

全国民、消化も悪く仕事も手につかない状態

朝鮮日報の記事です。(一部抜粋。翻訳筆者)

今回の事故は、安山市を越え国民全体に影響を及ぼしている。全国民が死を目撃し、間接的外傷に苦しんでいる。キム・ヒョンス(明知病院精神健康医学課長)京畿道精神保健センター長は「社会的な共感が大きくて密接な人的関係が形成されている韓国の特性上、今回の事故は自分の家族が犠牲になったように感性を刺激する」、「したがってまるで自分が過ちをしたように感じ、一方では怒りの感情を持つようになる」と述べた。ダンウォン高等学校教頭の自殺も、これと無縁ではないということだ。そのような悲しみに対する恨みと怒りを受け入れてあげなければならないが、それが生き残った者だけに向かってはならない。生き残れたということが罪悪感となり、また別の悲しみを作り出すような連鎖になっては困るという指摘だ。

朝鮮日報
http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2014/04/19/2014041900104.html?news_Head1_01

ヘルブラウさん。
カキコ、おしょうしな。(ありがとうございます)

懸命の救助作業が繰り広げられています。
潮流がものすごく(世界第5位の速さとか)、
視界が10センチくらいしかないみたいです。
ダイバーたちも決死の覚悟で作業をやっている模様です。
がんばってください。4月19日午前9時現在、
死亡 29人
不明 273人
救助 174人
となってます。
不明者の確保がなかなかできない状態のようです。
作業がそれだけ困難を極めている模様です。

韓国病、一等になれ、

悲惨な事故で心が痛みます、それに船長を始め乗組員がほとんど最初に救助されていることが被害者の家族にはきっと納得がいかなく怒りとなるのは当然でしょうね、

しかしこういうコラム記事が掲載されるので、ジャーナリズムが健在のようなので、事故原因とかもこれから明らかになっていくことだろうと想います。

天安さんが当地からこうしてブログで発信してくれることにとても感謝します。



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韓国在住の日本人で、山歩きやサッカー、リフティングなどが好きです。小説・随筆なども書いてます。鴨長明、ヘッセ、バルザック、モーム、チャンドラーなどが好きです。スローライフがモットーです。

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