天安からアンニョン

日々の思いや韓流情報などをエッセイ風に書きます。韓国からの発信です。

100年內に英語塾は消えるかも

失読症に苦しむ少年がやがては英語教室の展開で世界的富豪になった話です。

♦ここから引用♦

失読症(難讀症ディスレクシア 【dyslexia】)がある8歳の少年は学校に適応できなかった。本の中の単語や文章をうまく読めなかった。成績はいつもビリだった。学校では小学校1年生の過程を終えた彼を障害者学校に送るよう親に話した。障害者学校で4年を送った。なんとか一般の学校に戻ったが、中学校義務教育を終えたきり学業をそれ以上続けることはできなかった。その後、青少年時代は平凡に過ごした。スウェーデン銀行と英国・海運会社の給仕、高卒検定試験そして大学中退。そうした彼が24歳になった1965年、英語教育会社を立ち上げた。英語を習いたいという人を集めて英国でのキャンプに送った。それから50年。少年は外国語教育分野で世界指折りの金持ちになった。フォーブス誌によると、彼の財産は40億ドル(約4兆4000億ウォン)に達し、世界の富豪のうち401位、スウェーデンでは11位(2014年11月27日現在)だ。

こんな人生逆転の主人公は、スウェーデン外国語教育会社EF(Education First)のフィリップ・ハルト(Hult)会長だ。EFは現在107カ国で語学研修プログラム、海外の交換学生プログラム、国際高校、ビジネススクールを運営しており、53カ国に500あまりの直営キャンパスと支社を置いている。職員は約4万人。
来年会社創立50周年を控えて韓国を訪問した彼と、ソウル江南区にあるEFコリアの事務室で会った。(以下は一問一答)

―今も難読症か?  どの程度か?
「例えば、5つの文章を読むとしよう。健常者が1分程度かかるとすれば私は5分はかかる。過去には2倍はかかった。」

―どのように勉強することができたか?
「他の感覚を発達させた。聞くことと記憶力を鍛えた。15歳になるまで宿題を一人でできなくてお母さんがいつも宿題を読んでくれた。聞くことに非常に集中しなければならず、実際に人よりもっとよく聞ける。映画を見ても、一緒に行った友達よりもっと多くのことを記憶することができた。」

―会社ではどのように仕事をしているのか?
「複雑な契約書があるとしよう。読むことはできるがとても遅い。しかし、よく記憶することはできる。その契約書を秘書に渡して読むようにする。」

ハルト(Hult)会長は中学校を卒業してスウェーデン最大の銀行SEBで社会生活を始めた。郵便物と書類を伝えする用務員だった。最初は仕事を一生懸命せず、またできもしなかった。ポケットに手を入れてのそのそと歩いていた。ある日、上司がズボンを持って来いと言った。次の日返してくれたが、すべてのポケットが縫いこまれていた。

「上司が言ってたよ。『これが多くのことを教えてくれるだろう。二度とポケットに手を入れて歩いてはならないということを。』衝撃を受けた。その後、私の人生は変わった。」

―何が変わったのか。
「生きていく上で何かをしなければならないということに気付いた。学校を中退し、職場でもちゃんと仕事をしないそんな人間になってはならないということだ。それ以降、絶対にのそのそと歩くことはなかった。そんなふうに2年働いたら上司が『英国に行って英語を学んで来い』として英国船舶会社のインターンシップを斡旋してくれた。その時英語に初めて接したんだ。」

彼はイギリスで6ヵ月を滞留した。そして帰国して高卒検定試験を受けて大学に入学した。しかし、依然として本を読んで勉強するというのは苦痛だった。大学の生活も一学期でやめた。代わりに、事業に目が覚めた。

「学費や小遣いを稼ぐため、実兄と冬場のスキーツアー事業をした。人びとを集めてスイスに連れて行った。問題はスキーでは冬だけしかお金を稼ぐことができないという点だった。スキーツアーのように人を集めて外国へ行く事業を構想する語学研修を思いついた。」
EFの外国語教育方式は彼の経験とノウハウから生まれた。英語が一言もできないまま英国に渡り、6ヵ月間働いた経験がその基となった。

「(イギリスにいた時)周辺にスウェーデン語を知っている人が一人もなかった。しかし、英国に到着した初日、ご飯を食べるため、下宿の主人にお腹がすいたと英語で話さなければならなかった。24時間英語だけ聞いて話さなければならない状況だった。下宿はTVがなくラジオだけだったので、がんばって聞かなければならなかった。そんなふうに3ヵ月を過ごしたら耳が開発され、口が動くようになった。もしあの時スウェーデンの友達がいたなら、英語ができなかっただろう。」

―EFの語学研修教育方式は他の企業と何が違うのか。
「英語だけを使う国に直接行って下宿で生活しながら現地の文化と言語をともに学ぶことだ。韓国語を習いたいなら、韓国に来るのが一番早くて良い道だ。」

―事業資金はどのように用意したのか。
「学校から融資を受けた。スウェーデンのお金で5000クローナ、米国の金で700ドルだ。会社の設立の最小限の資金だった。その後資本金を増やしていない。今でも700ドルだ。私たちはこの点を非常に誇りに思う。」

―事業をしながら、一番困難だったときは?
「一度は1972~74年、オイルショックの時だ。銀行でお金を少し借りたが、そのために苦しくなった。その後は銀行から一銭も借りていない。そして2001年9・11テロの時だ。一日に4万人が受講申請を取り消した。しかし私たちは克服した。人は、教育を絶対にあきらめない。」

―毎日30分ずつ英語を勉強するのと、一週間集中的に勉強する2つの選択肢があるとすればどっちがいいか。
「比較にもならない。毎日30分ずつ勉強するならおそらく1年以上かかるだろう。少なくとも1日に2時間は投資しなければならない。そして本当に集中して没頭して行わなければならない。英語を学ぶのは、体育館で運動するのとは違う。そんなふうではあまりにも足りなさ過ぎる。」

―職員採用の基準が特異だと聞いた。
「核心は、どんな『長期記憶』を持っているのかだ。自転車に乗れるなら、何歳の時に誰に学んだのか、自転車は何色だったのかなどに関する記憶だ。どんな学校を出て、専攻は何であり、どのような経歴を積んだのかといった『短期記憶』は履歴書を見るとわかるが、その人がどれだけ創意力あり、どんな品性をもっているかは教えてくれない。1時間ほど対話をすれば良い長期記憶を持ったのかすぐにわかる。それが一番目だ。そして次は、好きでない人は雇用する必要がないということだ。30代だった時、私のメンターは『ある女性が好きで私がその女性と結婚するかどうか自ら尋ねた時、それができると思った場合にその女を雇用せよ』と言ったものだ。男の場合は、彼が私のベストフレンドになりえると思えば雇用するようにした。私は妻より多くの時間を社員たちと過ごしている。そのために社員たちが好きなのか彼らを本当に助けてあげたいのか、そういったことが本当に重要な問題だ。」

―半世紀間、外国語教育で大金持ちになった。この事業が今後も引き続き成長すると考えるか。
「英語を学ぶ必要性と需要が引き続き増加するだろう。今も中国人3億人が英語を勉強している。米国の全人口と匹敵する数字だ。世界はただ一つの共通言語を受け入れた。すなわち英語だ。これから100年以内に何が起こるか。『英語教育がなくなる』ということだ。全ての人が英語を話せるようになるからだ。」

―英語以外に他の外国語プログラムも運営しているが、韓国語を追加する計画はないか?
「地球上には7000種以上の言語がある。EFはその中で学ぼうとする人が最も多い英語と中国語・スペイン語・フランス語など7つの外国語を教えるプログラムを運営している。韓国語とロシア語、アラビア語をEFで教ええほしいという要請がある。韓国語は今後追加する候補リストには掲載されているが、いつになるかどうかは分からない。」

出典 朝鮮日報 http://premium.chosun.com/site/data/html_dir/2014/11/28/2014112803814.html

♦ここまで引用♦

すごいですね。失読症をかかえた少年が努力の末、世界的富豪になっていく話でした。
心の持ち方が重要であることを改めて知らされました。
それにしても100年以内に英語教室が全部なくなってしまうことは、想像できます。
世界の全員が英語をしゃべれるようになったら学校はいらなくなりますからね。
しかし英語だけで事足りてしまうのだから、その他の言語はいらなくなってしまいます。
100年後に日本語が生き残っている確率は何%ほどでしょうか。
100年後、日本語はなくなっている可能性のほうが大きいかもしれません。
韓国語や日本語といったローカルな言語は、保護しようという意識がなければ滅びてしまう可能性があります。
今からでも遅くないです。日本語を絶滅から守るために小さな意識だけでも持つ、ってことをしていきたいものです。

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Author:treenamu
韓国在住の日本人で、山歩きやサッカー、リフティングなどが好きです。小説・随筆なども書いてます。鴨長明、ヘッセ、バルザック、モーム、チャンドラーなどが好きです。スローライフがモットーです。

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