天安からアンニョン

日々の思いや韓流情報などをエッセイ風に書きます。韓国からの発信です。

上杉鷹山(13)

鷹山について書くシリーズです。
今回はその13回目。2014年12月5日ブログ上杉鷹山(12) の続きです。

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 


 任に就いて数年後、他の改革が順調に動き出すと、鷹山は、閉鎖されていた藩校を再興し、興譲館と名づけました。「謙譲の徳を振興する所」の意味で、鷹山が心に重んじていた徳をよく言い表している名前でした。その藩校の規模と設置は、およそ当時の財政事情からは不釣合いでありました。館長には、当代屈指の学者の一人で、鷹山の師細井平洲を招きました。そのうえ、館内の、才能はあっても貧しい学生に高等教育の機会を与えるため、多くの奨学金を与えて学費を免除しました。創立以来百年近くの間、米沢の藩校は全国のモデルになっていました。現在もなお、昔の名前のまま存続しています。おそらく国内ではこの種の最古の学校でありましょう。

                    ここまで上杉鷹山(13)。『代表的日本人』(内村鑑三)より

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さようなら原発米沢のつどい(第20回)

0124sayonara.png 


さようなら原発米沢のつどい(第20回)が1月24日(土)の・14:00から
「九里学園教育研修ホール(米沢市門灯町1ー1ー72)」にて
影法師 脱原発・平和コンサート
と題して開かれます。(入場料500円)

影法師(
http://www.kageboushi.jp/)は、山形県長井市を拠点に活躍する、
結成40年目のアマチュアフォークソンググループということです。

仕事を持ちながらアマチュアでずっと歌い続けているというのは、
すごいことだと思います。ほれぼれするなあ。

米沢の皆さん、影法師の歌も聞いて、脱原発について語って、
有意義な一日をお過ごしください。

玄海灘の向こう側から、応援しております。

トク _ 筆者のエッセイ0015

トク。もちの意である。
もちといえば、もちごめをついて作る白い柔らかい食べ物をイメージするのが一般的だろう。
もちろんここ韓国でももちごめをついた白いもちはあるのだが、日本のように白いもちだけを
パックにいれて売られているものはほとんど見ない。
どういうわけかこのオーソドックスな白いもちだけが見られないだけで、
日本にはないようないろいろのもちがふんだんに売られているのである。

韓国生活三週間目ぐらいのころだったろうか。(昔々のことだ;;;)
さあ、もちを食べようといって誰かがもちをもってきてくれた。
見ると、いわゆるもちとは似ても似つかない白く四角い食べ物だった。
ケーキの生地のような感じがした。
食べてみると、もちというよりはパンに近かった。
ええ?これがもち?と驚いたが、ベクソルギといってたしかにもちなのである。
あとでわかったことだが、これはもちごめではなく、うるちごめから作ったもち
なのだそうだ。このタイプのもちを、わたしは日本では見たこともないし食べたこともない。

こちらではこのもち、よく出てくる。
赤ちゃんの1歳の誕生日(ドルという)のときとか、人の集まるいろんな行事のときに
このベクソルギというもちをよく食べるようだ。

独特のもちといえば、カレトクをあげることができよう。
直径1.5センチぐらいの細長いもちだ。
作るときには、長さが1メートルにも2メートルにもなるものを、
30センチぐらいの長さに切ってもち屋さんでは売っている。
これももちごめではなくうるちごめから作るもちだ。

このもちは正月にはなくてはならないものだ。
日本のお雑煮にあたる「トックク」という料理の主役がこのカレトクなのである。
カレトクをななめに薄く切って、煮干しやこんぶなどからだしをとっただし汁に入れて煮る。
普通のもちごめのもちだと、煮るときにどろどろになってしまい味も形もだめになるが、
このカレトクはいくら煮ても形をそのままどどめ、いつまでもおいしさが保たれる。
最後に胡麻油とねぎのきざみをのせてできあがり。

このトックク、なれないうちは、これがどうしてうまいんだろうかと、
わたしには味がわからなかった。ところが、毎年食べていると、いつのころからかうまいと
感じるようになってきたのだ。味覚がいつ頃変わったのか記憶にないが、
韓国に来て4、5年はすぎていたろうと思う。
今では正月にこのトッククがないということは考えられないし、この味を年頭に感じることで
1年のエナジーが沸き起こってくるように思う。

カレトクはこのトッククのほか、もうひとつ重要な料理「トッポッキ」に使われる。
コチュジャンの辛みで作るこのトッポッキは、こちらの子どもから大人まで人気抜群である。
とくに子どもたちや女子学生の間ではたいへんな人気だ。たいていはスナック的に間食として
食べるもので、学校前の屋台などではどこに行っても見られる定番料理だ。
トッポッキの主人公としてこのカレトクが使われるのだが、カレトクが使われる理由は、
上にも書いたが、普通のもちではぐじゃぐじゃになってしまい、姿・形をとどめないが、
カレトクの場合は料理してもそのままの姿をとどめるからである。型くずれしないということだが、
うるちごめで作る意味がこんなところにあるわけだ。

ヤクパプ(薬パプ)というもちについてもひとこと。これはもちごめを使うが、
もちごめをつかないでこめの姿で使うもちだ。
もちごめに、栗、なつめ、まつのみ、などなど数々の体によいものをふんだんに入れて、
醤油と砂糖で味付けして蒸かして作る。
できあがった姿は、コーヒー色というかカラメル色というか、見るからにおいしそうである。
わたしのいちばんお気に入りのもちだ。

チャプサルトクといって、大福餅やきなこやシナモンなどをまぶしたもちもある。
トータルして、韓国はもちの種類が豊富だといえよう。めでたいときにもちを食べるのは、
日本と同じである。引っ越しのあいさつでもちを配るのは、ここ韓国独自のものであり、
これはいまも残る美しい習慣である。

私の家族が今住んでいるチョナン(天安)に引っ越してきた時にも、
もちを引越し記念でお振る舞いしたっけ。
15階建てのマンションの13階がわれわれの家なので、
10階から15階までの住人に「今日からよろしく」ということで配った。
今年15年目だが、今も当時の住人が70%ぐらいは住んでいるようである。
比較的引越しの少ないマンションである。


                                                                        『おしょうしな韓国』より)


ポール・ローマー ニューヨーク大学教授インタビュー(5) ラスト

ポール・ローマー    ニューヨーク大学教授インタビュー(5) ラスト


―民主主義が経済発展に障害になると見ますか?

" チャーターシティ移住者たちは、都市に入った瞬間、すでに足で投票したも同然です。
開発途上国で、有権者たちが投票を通じて制度を先進化して、
これを通じて経済発展を実現すればいいですが、
これはあまりに時間が長くかかる過程です。"

―同僚の学者たちさえ教授を '新植民地主義者' と批判しているようですが?

" 気にしません。私が正しいと思うことを推進する時はそのような非難に問題じゃありません。
重要なのは結果です。
開発途上国の多くの人に人生を向上させる機会を与えること、
独裁者たちに 'あなたの国民が母国を離れても十分に自由で豊かに暮らせる都市がある' 
いうことを示して与えられるなら、どんな非難も甘受します。"

  ある一人の経済学者の空想のように見えていたチャーターシティは、
        2回にわたって実現直前まで行った。2009年にはマダガスカル大統領が
       ローマー教授の意見に全面的に共感を示して施行を推進したが、
  クーデターで政権が崩壊し、水の泡と帰した。

  続いて2010年にはホンジュラス政府が積極的に受容し、該当都市選定に入った。
  しかし、チャーター・シティの運営を担うべき先進国が '新植民地主義' という批判を
       恐れてローマー教授の提案を拒否し、難関に逢着した。
  さらに、ホンジュラス政府がローマー教授を排除したまま、
  米国投資者と自由経済区域開発契約を新たに締結すると、ローマー教授は手を引いた。

  しかし、ローマー教授の情熱は冷めなかった。
  このインタビューが終わった後、ローマー教授は記者に 
  " 内戦が起きているシリアとイラク国境地帯にチャーターシティを建設するアイデアを
        どう考えているか" と尋ねた。
  " 興味のあるアイデアだ " と答えると 彼は 
  " 関心があれば、電話や電子メールをくれ。いつでも歓迎する"、と 
        自分の電話番号を渡した。
 

        彼の最後の挨拶は " ニューヨークに来たら必ず連絡ほしい。
             我々は一緒にこのアイデアを討論しよう" だった。

☞ 内生的成長理論(Endogenous growth theory)
経済成長にとって技術を未知の外部要因(外部の変数)と見なしていた通説を破って、
研究開発(R&D)のような意図的努力を通じて蓄積された技術が成長を左右するという理論だ。
伝統的な経済学は労働と資本が生産量を決定する要素としたものの、
内生的成長理論は、アイデア(技術)をより重要な要因に浮上させた。
アイデアは技術だけでなく、技術発展を可能にする文化的・制度的側面まで包括する概念。

☞ チャーターシティ(Charter City)キャンペーン
途上国内に先進国の法・制度を移植したモデル都市を投資を誘致して作った後、
第3世界の移住民らによい雇用と教育機会を提供し、
途上国の成長を促進しようというキャンペーン。

ローマー教授が歩んできた道は、通念に対する挑戦の連続だった。
彼の内生的成長理論は経済成長にとって技術を未知の外部要因と見た通説を破って、
R&Dなどを通じて、内面的に養成された技術が成長を左右するという内容で、
経済学界を揺るがした。

ポール・ローマー ニューヨーク大学教授インタビュー(4)

ポール・ローマー   ニューヨーク大学教授インタビュー(4)


―多くの創業を誘導するためには、政府がどのようにしなければなりませんか?

" 間接的に支援するのがもっと良い方法です。創業手続きを容易にするなど法的規制を
緩和して、創業家になろうとする学生たちに教育の機会を提供することがこれに該当します。
しかし、政府が有望スタートアップ(ベンチャー)を選定し、財政的に支援することは
非常に複雑な問題です。そういうのは、政府がうまくできることではないためです。"


―2015年の世界経済をどう展望しますか?

" グローバル金融危機で同調化現象が現れたが、今は差別化が起こっています。
米国は回復されているが、欧州と日本はまだ回復されておらず、
ロシアは石油価格の下落と不況に直面しています。
ユーロ圏はまた、他の不況に陥った深刻な危険に置かれています。
私は本当に欧州に対し、憂慮しています。
中国は漸進的に成長率を下げる現実主義的政策を敷いています。
中国は金融危機の時、他のどの国よりもきちんとした景気浮揚策をとっており、
今回もうまくやりくりするだろうと見ています。
金融市場、資産市場は変動性がもっと大きくなるでしょう。"

―欧州をなぜそんなに心配しますか?

" ドイツはギリシャなど欧州南部周辺諸国の労働費用を減らすため、
'長期的な不況(prolonged recession)戦略' を使っています。
構造改革を成し遂げられる唯一の方法は、苦しい不況だけだと思っているのでしょう。
もちろんドイツは、誰も税金を出そうとしないギリシャの文化を変える方法を
考えなければなりません。
しかし、苦痛の多い不況に見舞われようにするのが、
その文化を変える最も効果的な方法だとは考えておりません。
大きな苦痛をもたらすそんなやり方は、
倫理的にも問題があり、反発をもたらすでしょう。"

   ローマー教授は、奇抜ながらも巨大な実験を推進している。
   'チャーターシティ(Charter City)' キャンペーンがそれだ〈☞ キーワード参照〉。
   開発途上国内に一つの島のようなモデル都市(enclave)を作って、
   先進国の法制度を適用する実験だ。

―チャーターシティ内では、行政権まで先進国政府に委任する一種のモデル都市を作ろうと
 主張されましたが、途上国が国家運営が下手だということで主権まで制限しようと
 いうことですか。

" 先進国が毎年数十億ドルずつ援助をするが、
途上国の発展が遅いのは制度上の問題のためです。
反面、香港やシンガポールが発展できたのは、
先進国の法制度と自由市場経済を備えた透明かつ効率的な都市を建設したからです。
チャーターシティには誰もが移住できるようにする一方、一部の権利は留保し、
社会福祉の恩恵も最小化しなければ投資者を集めることができません。
統治者は例えば、カナダや英国など先進民主政府が任命するようにし、
法による支配、衛生的環境、優秀な教育システムを運営するようにするでしょう。
毎年数十万、数百万人が政治的理由や経済的理由で
母国を離れて不法移民の世界をさまよいます。
そういう人たちには、チャーターシティが新たな機会を提供するでしょう。"

☞ チャーターシティ(Charter City)キャンペーン
途上国内に先進国の法・制度を移植したモデル都市を投資を誘致して作った後、
第3世界の移住民らによい雇用と教育機会を提供し、途上国の成長を
促進しようというキャンペーン。

                       (4回目はここまで。)

ポール・ローマー ニューヨーク大学教授インタビュー(3) 

ポール・ローマー  ニューヨーク大学教授インタビュー(3) 


―内生的成長理論で教授が強調した 'アイデア' の役割は何ですか?

ポ: " 内生的成長理論の要点は、
政府が政策変化を通じてすばやく革新を誘導できるという事です〈☞ キーワード参照〉。
内生的というのはインセンティブに反応するという意味です。
ルールが変わると、よりいい結果をインポートすることができます。
良い例があります。
中国はどうして米国のようにシェ-ルガス産業がはやく発展できなかったんですか。
逆説的なことですが、米国より中国で同分野の知識財産権がより強く保護されるためです。

米国の数多くの中小シェールガスの生産者は、シェールガスの油井を採掘する際に新しい方法を実験します。
砂の量が異なればどれだけ多くの石油を得るかについて調べるでしょう。
シェールガスは、大量の水と砂、各種化学物質を混合した溶液を地下の堆積岩の層に撃ちこんで
ガスを回収する方式から生産される。その時、混合割合が重要です。
そして米国政府はこのデータを共有するようにしています。
これを通じてすべてのシェルガス生産者がもっと良い方法を学ぶことができるのです。
しかし、中国では、政府が国営石油会社に独占的に採掘権を与えているために
このような出来事が起こることができません。"

―知識を独占しなかったのが革新を生んだわけですね。

" そうです。シェール産業の発展は、どれほど市場が偉大かを示すいい例です。
同時にどれほど政府の役割が重要かも見せてくれます。

シェールガス産業が発展したもう一つの重要な要素は送油管です。
アメリカ政府は、シェールガスが出る前から
全国に敷かれた送油管を大手企業が独占しないようにしていました。
一種の公共財というものであったために、
ダコタでもペンシルバニア州であれ、米国どこでも石油を生産した人は誰もが
送油管を利用することができます。
このため、中小企業も、大手企業と競争し、ガスを全国に販売できました。
全社的品質管理(TQC)やリーン生産方式(lean production)の例を見ると、
知識の拡散が、我々皆に特典を与えるということを知ることができます。
リーン生産方式でしばらくはトヨタが多額の金を稼ぐことができました。
以後これが広がり、皆がそれをまねし、全ての生産性が増大しました。
知識の拡散は、一方には害になる戦争とは違い、
経済的には(知識の拡散が)全てをさらによくするのです。"

―内生的成長理論は、豊かな人が多くなれば、もっと多くのアイデアが生まれると喝破しました。
 それなら、不平等が成長に寄与しているんですか?

" 不平等は発見の核心要素ではなく、副作用に過ぎません。
ある人はアイデアの発見者(革新者)が大きな補償を受けなければならないと主張するが、
私はこれが正しい話かどうか分かりません。
第2次世界大戦の間に、人類の生活を変えた幾多の重大な発見が行われました。
ところが、当時、発見物はお金を儲けるためのことではなかったのです。
愛国心のような何か他の目的から出てきたんです。
お金以外の多くのことが、人びとの動機になっています。
慈善事業家には世の中をもっと良くしたいという動機、
大学教授には威信です。
そんな威信ゆえ、あなたのような記者たちが
朝からホテルに来てインタビューするではありません(笑)? "

―米国は金持ちも多く、不平等もひどいです。

" 確かにそうです。
米国はますます不平等になるとともに革新的です。
不平等が深刻化したのは残念なことです。
そんな状況で、ある人々は小さな政府を主張し、税率の引き上げ制限を主張しています。"

―教授は '小さな政府' を支持しますか。

" 政府に対する人びとの考えは歴史的に振り子運動を重ねてきました。
大恐慌後に人々は、市場経済体制がまともに作動するか懸念が大きくなりました。
これによって20世紀のファシズムや共産主義は、
政府が経済統制面で極端に強い政府の形でした。
以後20世紀が進行し我々は、政府が経済面にあまり介入しなくても、
依然として経済がよく回っていくということがわかりました。
政府が最もうまくできる分野もあるということを知るのに、かなりの時間がかかりました。
全般的に20世紀の問題がとても強い政府だったのに対し、
21世紀の問題はとても弱い政府だと思っています。
私は、政府ができる、価値のあることがあると思います。"

―政府が革新を主導できるというのですか?

" 政府の役割について対立する両陣営があります。
一部では政府がまったく必要ないという考え方で、
他方は政府がまるで建築家のようにビルの形を決定して窓の数まで事前に
決定しなければならないという考え方です。私は中間くらいです。
ある分野では、政府が計画しなければならない分野があります。
もちろんそんな計画は、細部的な面には相当な自律性を保障しなければなりません。
政府の役割は明確に必要だが、
その役割は都市計画立案者たちが持つ程度の権限よりは
遥かに小さくなければなりません。"

  ローマー教授は、事業家経験も持っている。スタンフォード大学教授時代の2000年、
  オンライン教育企業を創業して育てた後、2007年に売却した。
  教科書は無料で配布するものの、
  宿題の問題はオンラインで掲載され有料という独特なビジネスモデルだった。

☞ 内生的成長理論(Endogenous growth theory)
経済成長にとって技術を未知の外部要因(外部の変数)と見なしていた通説を破って、
研究開発(R&D)のような意図的努力を通じて蓄積された技術が成長を左右するという理論。
伝統的な経済学は労働と資本が生産量を決定する要素としたものの、
内生的成長理論は、アイデア(技術)をより重要な要因に浮上させた。
アイデアは技術だけでなく、技術発展を可能にするという文化的・制度的側面まで含めた概念。


            (3回目はここまで。)。





ポール・ローマー ニューヨーク大学教授インタビュー(2)

ポール・ローマー   ニューヨーク大学教授インタビュー(2)  


―日本のことを「先導者」として言及してませんが。

ポ: "日本は所得と都市化水準が高く、優れた技術を開発しました。しかし、日本は自由と競争を促進する段階に移行することができなかったのです。スタートアップ(ベンチャー系の会社のことかと思う、ブログ制作者注)がほとんどなく、若者らに機会も与えずにいます。ゾンビ銀行、ゾンビ企業は既存の企業を保護しようとする '保護衝動(protective impulse)' の証拠です。"

―韓国も創業企業が大きくなっていく上で困難があります。どう変えなければならないですか?

ポ: "最も重要なのは、経済に対する考え方を変えることです。既存の企業を保護するのなら、新しい企業や新たな革新が発生することが難しくなります。企業を保護するよりは人を保護しなければなりません。人が他の企業で新しい職業を持つことができるようにしなければなりません。企業を保護しようとすれば、人々を保護することができません。
例えば、フィンランドのノキアをみましょう。もしノキアを保護するために、すべての経済的環境を作っておいたら、ノキアの衰退とともに経済全体が危機にさらされるようになります。"

―韓国政府が教授に、革新にふさわしい環境を作るために最も良い方法を問うことになったら、
    何と忠告しますか。

ポ: " 政策の核心は成功をどのように測定するかにかかっています。
私なら革新政策の成功の指標として、特許だけに集中することはやらないでしょう。
新しい企業の進入率を指標とします。
さらに、新しい企業に負けて淘汰される従来の大手企業の個数を成功のシグナルと考えます。
米国の小売業はウォルマートとターゲットが進入して生産性を劇的に向上させました。"

 " 企業よりは人を保護しなければならない "  というローマー教授の言葉は、大企業への
     依存度が高い韓国に投げかける警告のように聞こえた。

―韓国経済はかなり三星に依存しているという懸念がありますが。

ポ: " 三星は非常に難しい市場で競争しています。ソニーは一時、家電業界で最高だったが、市場環境も変わったため、困難な状況に置かれています。三星は今はうまくやっているが、その市場は非常に競争的です。さらにアップルも、10年後にはソニーのような境遇になる恐れがあります。"


                      (2回目はここまで。)

ポール・ローマー ニューヨーク大学教授インタビュー(1)


韓国の朝鮮日報がポール・ローマー(Paul Romer・60)  ニューヨーク大学教授にインタビューした記事が載ってました。2015年の経済を占う上で参考になるんじゃないかと思い、ブログにアップしてみました。長いので何回かに分けてアップしてゆきます。きょうはその1回目。


ポール・ローマーニューヨーク大学教授インタビュー(1)


ポール・ローマー(Paul Romer・60)ニューヨーク大学教授:プロフィール
30代に経済成長に関する新たな理論で経済学の地平を変えた天才学者、ノーベル経済学賞の常連候補、世界銀行のチーフエコノミスト提案を断って後進国開発運動に乗り出したが、'新植民主義者'  と批判を浴びた異端児。


ポール・ローマー(Paul Romer) ニューヨーク大学教授にはいつも多くの修飾語が付く。そんなすごい人物に会うという緊張感は彼に会って5分で雪が解けるように消えた。第一印象が隣のおじさんのようにほのぼのとしていたのだ。午前7時30分ごろ、ソウルプラザホテルロビーで会うや彼は "まず、朝食から始めよう"、と食堂に導いた。前日、釜山(プサン)で大韓商工会議所主催で開かれた '韓国・ASEANCEOサミット' に参加して夜にソウルに移動した翌日とあって、やや疲れて見えたが、インタビューが始まると、10代の少年のように目を輝かせるのだった。

彼が以前ロチェスター大学助教授をしていた時だった。任用後3年が経っても、論文を一本しか出してないとして、教授会議で再任用をめぐって警告を与えようという意見が出た。しかし、一般均衡理論で有名なある老教授マッケンジーが、「ポールが平凡な論文を量産する学者になることを望まない。今重要な研究をしているから、もうすこし見守ってあげよう」と引き止めた。ポール・ローマー教授は、任用されてから5年後、知識の商品化と企業の研究・開発(R&D)投資が経済成長の
原動力であることを究明した '内生的経済成長モデル理論' を発表し、世界経済学界を興奮させた。ローマーはこの論文が話題を呼び、母校であるシカゴ大学の正教授に栄転することになる。今は全世界貧困撲滅や低開発国の都市化運動に取り組む行動家としても有名だ。


―多くの人が、韓国が '中進国のわな' に閉じ込められていると考えています。
    どうすれば発展の次のステップに行くことができますか?

ポール・ローマー(以下ポ): "どんな経済であれ、追撃者(follower)の段階では急速成長をするが、先導者(frontier)になれば、いつも成長率が低下しはじめます。韓国の人は低成長に失望感を感じるかもしれないが、それは成功を成し遂げた国家に現れる避けられない現象です。"

  ローマー教授は、先進国という用語の代わりに先導者という用語を使用する。
  他の国より所得水準が高いとしても革新する能力がなければ、先進国にはなっても先導者
       にはなれないというわけだ。

―先導者としてやって行くために政府はどのような政策を打ち出さなければならないですか?

ポ: "経済運用のスタイルが変わらなければなりません。各部門が自ら選択できるように、さらに多くの自由を許容し、より多くの競争ができるように進入障壁を下げなければなりません。そうやって新しい企業が登場できるようにしなければなりません。追撃している間には、いわゆる '発展国家モデル' が必要です。政府が積極的に介入して成長を誘導する役割が必要です。アジア諸国がワシントン・コンセンサスを無視して国家の介入の成長モデルを追求したことについて議論の余地があるが、私は、アジア諸国が正しかったと思います。問題はこのようなモデルが先導者の局面では通じないということです。"

      彼は米国通信市場を例に挙げた。

ポ: "米政府は1984年、AT&Tを数十の地域別通信会社(ベビーベル)に解体しました。当時、多くの人々が恐れていたが、その結果は驚くべき進歩でした。アップル、クァルコムのような新しい企業が登場し、銅線の代わりに光ケーブルの時代が開かれたのです。時にはなじみのないことをやって危険を甘受しなければならない時があります。そうしてこそ、創意性が発現される可能性があるからです。"   (1回目はここまで。翻訳:ブログ制作者)


出典:朝鮮日報 http://premium.chosun.com/site/data/html_dir/2015/01/03/2015010300961.html?csmain



女性の柔らかさ

オスとメスのちがいについてのおもしろい実験のお話です。いつもお世話になっている「サルでもできるツボ療法」からの引用です。

♦ここから引用♦

 うさぎの足にギブスを巻いて、雄(オス♂)と雌(メス♀)の習性の違いを比較する実験がある。
ギブスを巻かれ、自由を束縛された雄♂うさぎは、好物の餌に目もくれず、必死に噛み切って外そう延々と試みる。一方、雌♀うさぎは、しばらくはギブスを外そうとするが、それがダメだと判るとあっさりあきらめ、餌に食らいつき、ギブスを気にせずいつもの生活に戻っていく。その結果、雄♂の体力は弱り、雌♀より早く死んでしまう。一つのことに心をとらわれて、そこから離れられない執着のこころが、寿命にも健康にも影響するのである。

 似ているようだが、日本人女性の平均寿命が男性より7歳ほど上回っているのも、肝っ玉母さん的な一種独特のしたたかな強さがあるからかもしれない。そして経済的な問題で苦しみ、恋愛の問題で悩み、人間関係でつまづいて自殺する女性は、男性の半分以下という。それらにとらわれないおおらかな大地のような女性のこころが影響しているのではないだろうか.....。 
  
 痛快!サルもできるツボ療法 2014/11/10 第475号  http://www13.plala.or.jp/kousei/


♦ここまで引用♦

女性性というものの偉大さがよく理解できる実験だと思いますね。
男性性よりは女性性のほうがより柔らかく、より包容力があり、よりタフなんだと思います。
政治も、本来は女性がリーダーとしてやっていったほうがいいのかもしれませんね。
わたしもオスですが、オスの執着性とかオタク性とか闘争性に、
常日頃から辟易しているものです。
もっと柔らかく生きていきたいもんだと、いつも思う次第です。はい。

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treenamu

Author:treenamu
韓国在住の日本人で、山歩きやサッカー、リフティングなどが好きです。小説・随筆なども書いてます。鴨長明、ヘッセ、バルザック、モーム、チャンドラーなどが好きです。スローライフがモットーです。

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