天安からアンニョン

日々の思いや韓流情報などをエッセイ風に書きます。韓国からの発信です。

静かな朝の国_教皇が残したもの

8月18日(月)に韓国を発ってバチカンに帰ったフランチスコ教皇。
4泊5日のこの期間中、まさに強行軍だった。

バチカンのローマ教皇は、
ペテロを第一代として今フランチスコ教皇が第266代ということ。
聖書に登場するあのペテロが教皇庁の建物の下に眠る。
こんな神話のような話が、実際にこの世で繰り広げられているということを思うと
なんだか不思議で気が遠くなりそうだ。

これまでの教皇はみな威厳があって、ちょっと近づきがたい存在だった。
けど、今回のこのフランチスコ教皇は、愛嬌があって赤ちゃん好きで、
とても活発な人だ。茶目っ気もふんだんだ。
自分に厳しく他人に寛容。これを身をもって実践している。

韓国への教皇訪問は、25年ぶりという。
この前はパウロ2世、1989年のことだったように記憶している。
空港に降りるや、大地にしゃがんでキスした場面が印象的だった。

今回のフランチスコ教皇もなにかやるのかな、と皆思ったが、
そういう特別のイベントはやらなかった。
あくまでも静かに、自然に、わざとらしさがなかった。

彼が韓国滞在中に残してくれたものは
内的、外的、いろいろのものがありそうだ。
聖書の聖句を使いながら、
人は何回まで「許し」を実践すべきでしょうか、との問いに
77回(実際には無限に)までも「許し」は実践しないといけないと説いた。
「許し」こそ、平和をもたらす一番大切なものと言い切った。

そして、「祈り」をしなさいとも言われた。
世界の平和のために、人類のために、今属している世の中のため、
祈りなさいと。
とくに韓国は、「静かな朝の国」という表現を用いながら
昔からたくさんの侵略や戦争や人権蹂躙(外圧)に苦労してきたと慰労し、
慰安婦のおばあさんらの手をとって、長い時間、
おばあさんらの話に耳をかたむけ、
ともに痛みを味わうように、非常に丁寧におばあさんらと接していた。
あの丁寧さは、ほんと、見習いたい態度だった。
忙しいわけだから、パッパカパーと手をとり握手しキスしさっと去っていって
次の人と握手、、、のようにもやればやれたのに、
一人一人に充分の時間をとってその痛みをともに分かち合っているようだった。
あれを見ていた全世界の人々が深い感慨をもっただろうとわたしは思う。
教皇は、南と北の統一のために祈り、
慰安婦のおばあさんたちのために祈り、
セウォル号の犠牲者らのためにも祈ると約束してくれた。

「許し」ということばと「祈り」ということば、それに
赤ちゃんへの限りない愛情。
これらがフランチスコ教皇の4泊5日の間、われわれに残してくれた
尊い宝物じゃないかとわたしは思っている。
カトリックだのキリストだのを離れても
とても重要な訪韓だったという気がする。
フランチスコ教皇、ありがとう。

カトリックの信者が日本は5万、韓国は500万という数字がどこかに出ていた。
数はそれほど重要なファクターではないのかもしれないが、
教皇としては、日本よりは韓国のほうに軸足があるとしてもそれほどおかしくはない。
でも、日本も津波・放射能で苦しんでいる。
日本のためにも祈りの時間をもってほしいと切実に思う。
教皇様、日本のこともお忘れなく^^。

スポンサーサイト

 | HOME | 

文字サイズの変更

プロフィール

treenamu

Author:treenamu
韓国在住の日本人で、山歩きやサッカー、リフティングなどが好きです。小説・随筆なども書いてます。鴨長明、ヘッセ、バルザック、モーム、チャンドラーなどが好きです。スローライフがモットーです。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

韓流 (90)
学生エッセイ (79)
ランの窓 (2)
心と体 (12)
韓国のジョーク (4)
ふるさと (52)
詩 (12)
釜山さむらい (6)
数学 (9)
サッカー (11)
筆者のエッセイ (28)
未分類 (30)

カレンダー

07 | 2014/08 | 09
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

検索メニュー

RSS リンクの表示

リンク

이 블로그 링크에 추가하기

ブロとも申請フォーム

블로그친구신청

FC2Ad

Template by たけやん

動画ランキング