天安からアンニョン

日々の思いや韓流情報などをエッセイ風に書きます。韓国からの発信です。

仲睦まじい兄弟

昔話はいろいろあるが、今回はわたしの住んでいる忠清南道に伝わるものをご紹介しよう。
タイトルは「仲睦まじい兄弟」。


昔ある村に仲睦まじい兄弟が住んでいました。
兄と弟は朝早くから夜遅くまで一生懸命仕事をしました。
秋が来て兄と弟は、収穫した稲束を等分に分けました。

ある日の夜、兄はじっくり考えました。
'弟は新しく所帯を持ったばかりだからどうしてもコメがたくさん要るはずだ。密かに稲束をもっと持っていってやらなくちゃ!'
兄は自分の稲束を密かに弟の稲束に差しこみました。

ところでその夜、弟も兄と同じ考えをしました。
'お兄さんは家族も多い。コメがたくさん要るからお兄さんに内緒で稲束を持ってかなきゃ!'
弟も自分の稲束を兄の稲束に重ねました。

次の日、兄と弟は起きるとすぐに自分の稲束を見に行ってみました。
でもなぜか稲束が少しも減ってないのです。
変だ、どうしたことだろうか?
兄と弟は首を傾げました。

その夜また、兄はこっそり稲束を弟に置いてきて、
弟も稲束を持って兄の稲束の上に上げておきました。
そして、お互いに、
'このくらいならお兄さんの方がもっと多いよね!'
'このくらいなら弟の方がもっと多いよね!'
と喜びました。

翌日になって再び兄弟は自分の稲束を確認してみました。
奇妙にも稲束はまた、そのままになっております。

また夜になって、またお互いに稲束をこっそり置きに行くときに、
兄と弟は鉢合わせすることになりました。

'オレの家に稲束を置いたのはお前(弟)だったのか!'
'ぼくの家に稲束を置いた方はお兄さんだったんですね!'

こうして兄弟はしっかりと手を握りしめました。月が音もなく、兄と弟を明るく照らしていました。
イェサン(禮山)の仲むつまじい兄弟の話でした!

忠清南道の禮山(イェサン)という土地に伝わる実話だ。
毎年秋にはこの兄弟を記念したお祭り「ウィ チョウン ヒョンジェ・チュクチェ」(義理深い兄弟祭り)が開催されている。
羨ましい兄弟像である。

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サムスンの李在鎔(イ・ヂェヨン)副会長の裁判。

2016年12月6日のブログに「韓国激震」と題して韓国の国政壟断について書いた。
チェ・スンシル(崔順實)という一私人の言うなりになって(操り人形のように)
国政壟断(ろうだん)した事件だ。

この事件の内容は、いろんなことがありちょっと複雑だが、バク・クネ(朴槿惠)氏について言えば、
サムスンとの間の贈収賄罪が成立するかどうかの一点である。
これが成立すれば、懲役10年以上は軽くいくだろうと言われている。

(ただし、これが成立しない(無罪)ければ、朴槿惠氏も無罪となるため、
国政壟断のこれ以外の罪が複数あるけれど、そのどれもが罪としてはやわなものだ。
だから、朴槿惠氏は李在鎔氏の今回の判決が無罪となることを強く希望しているわけだ。)

朴槿惠氏の収賄罪が成立するかどうかを占う裁判が8月7日にあった。
サムスンの李在鎔(イ・ヂェヨン)副会長(49)の裁判である。
きのうの裁判で、朴英洙(バク・ヨンス)特別検察官は懲役12年を求刑した。
その直後の最後の陳述で李在鎔氏は、
「私益のために大統領にお願いしたり期待したことは決してない」と陳述した。

求刑のために法廷に赴いてきた朴英洙特別検察官は、
「今回の事件は経済界と政界の最高権力者が単独面談の場で賄賂をやりとりすることで合意した犯行」と主張した。
続けて「典型的な政経癒着と国政介入で、国民主権の原則と経済民主化という
憲法的価値を大きく毀損した」と重刑求刑の理由を説明した。 

  崔志成(チェ・ヂソン)前サムスングループ未来戦略室長(66)と張忠基(チャン・チュンギ)前未来戦略室次長(63)、朴商鎮(パク・サンジン)前サムスン電子社長(64)には懲役10年が求刑された。
黄晟洙(ファン・ソンス)前専務(54)は懲役7年を求刑された。

  判決の宣告は8月25日になわれる。この宣告を生中継でやるかどうかはだ決定されていない。
たぶん生中継で放送されるものと思われる。かなりの注目めることは間違いない

文大統領就任2か月_批判ちらほらと。

文在寅(ムン・ヂェイン)氏が新大統領となって2か月が過ぎたが、
その人気は依然として高い。腰の低い人間性が大衆の心をがっちりとつかんでいるといえるだろう。
ところで、最近、そんな文大統領のやり方に「ほんと、こんなんでええの?」という疑問符を投げ掛ける
視点もちょっとずつ出てきている。7月27日の朝鮮日報に載ったコラムの要約をご紹介したい。
ヤン・サンフン主筆のコラムで、なかなかポイントをついているようにわたしには思える。

まずは、「非正社員ゼロ」計画。
韓国の多くの会社は正社員よりも非正社員のほうが多いのだが、
文さんが大統領になって「非正社員ゼロ」計画を打ち上げた。
もちろん聞えはいいのだが、非正社員でしかやっていけない会社の事情というものがあるわけで、
そういう内容を慮っての措置ではなく、表面の結果だけをよくしようとする韓国独特の
持病(見てくれ主義)のようなものが端的に現れた格好であるという批判。

そして脱原発。これ自体はわたしも大賛成であるが、しかしやり方がちょっと強引すぎないか。
今建設中の新古里(シンゴリ)原発5号基、6号基の建設を中断してしまった。
すでに何千億円もの大金が投入されているうえに、現場で働いている人々の職場が
一朝にして失われてしまったのである。これは批難されても当然ではなかろうか。

さらに、最低賃金の一気の引き上げ。
2018年からは最低賃金は7530ウォン(日本円、約750円)となり、
ゆくゆくは時給1万ウォン(同、1000円)まであげるという。
これもなんとなく聞えはいいけど、町のコンビニなどの零細企業主からしてみれば、
こんなにあげられたら、経営者やってるより、アルバイトで働いたほうが儲かる、というほどなのだ。
時給7530ウォン時代でもやっていけないという経営者が続出しているなか、
これが1万ウォンとなると大部分のコンビニなどは倒産してしまうだろうと見られている。

大統領府(内閣府に相当)の人事にしても、国会の審査で過去の不正が明確なため
野党の議員らからの絶対反対があっても、大統領の権限で任命してしまう。
本来なら、野党からの反対が強い場合はその旨一度は斟酌し、
野党からもある程度合格点をもらえるような人を人事するのが普通なのだが、
強引に、一方的に、「大統領の命令」という形での人事となっている。
そういう暴挙が国防大臣や外務大臣をはじめ、その他数人の人事が絶対反対の中での
大統領命令という形での人事だった。

文さんは、一見腰が低そうに見えて、実はかなり頑固なタイプだ。
こういった批判が、日本の言論からの批判ではなく韓国内の言論からの批判である点、注目したい。
文さん(新政権)は、世の中というものをあまりにも甘く見すぎているんじゃないか
といいたくもなるこのごろだ。(ライブドアなども参照
http://news.livedoor.com/article/detail/13405310/

韓国、脱原発宣言

韓国は、文在寅(ムン・ヂェイン)大統領になってから、脱原発宣言という輝かしい歩みを始めた。

6月19日、文大統領は、釜山の機張郡(キヂャングン)というところにある古里(コリ)原発の
第1号機の永久停止記念行事に出席し、"原発新規建設計画を全面白紙化する"と語り、
脱原発時代を宣言した。
これと共に、新再生エネルギー産業を積極的に育成するという意志を改めて強調した。

これをうけて、20日のきょう、新再生エネルギー関連株が軒並み上昇している。
たとえば、20日午前9時14分現在、太陽光エネルギー会社・熊進エネルギー(7,010ウォン▲710 11.27%)は
6.34%(450ウォン)上がった7550ウォンで取引されている。
風力発電関連株シーエスのウインド(25,350ウォン▲1,150 4.75%)は、3.33%(850ウォン)上昇した1万6350ウォンで取引中だ。

これ以外にも太陽光企業であるシンソン・イ・エヌ・ジー(3,605ウォン▲50 1.41%)は6.23%、
太陽光モジュールを製造するエスエネルギー(8,450ウォン▲70 0.84%)が17.16%、
風力発電機の生産専門会社のコスダック会社ユニゾン(3,080ウォン▲270 9.61%)は12.63%急騰しているなど、
新再生エネルギー関連株があれもこれも上昇中だ。

脱原発をしてからの今後の具体的な歩みは、まだ明確ではない。
しかし今重要なことは、「まず」脱原発の宣言をすることである。

そういう意味では、新大統領は、確固たる脱原発の意志をもっているため、今後大きな期待ができるものと思われる。
日本は、この点でちょっと遅れをとってしまった格好だ。

しかし日本の各地で「さようなら原発」の運動が力強く行なわれている。
岐阜のブログ友の便りを見ても、活発になされているようだ。
草の根の人々に感謝の気持ちがふつふつと起こってくる次第だ。がんばれ、さよなら原発!、がんばれニッポン!。

大統領就任の辞 _ 文在寅(ムン・ヂェイン)

5月9日の大統領選挙で当選した文在寅(ムン・ヂェイン)氏。
さっそく5月10日に就任の演説があった。長文ですが全文をご紹介します。

5月10日、午後12時、ソウルのヨウィド国会議事堂中央ホールで行われた第19代大統領、
文在寅(ムン・ヂェイン)氏の就任の辞全文。

尊敬し、愛する国民の皆様。ありがとうございます。
国民の皆様の偉大な選択に頭を垂れ深く感謝いたします。
私は本日、大韓民国19代大統領として新しい大韓民国に向かって第一歩を踏み出しました。
今私の両の肩は国民の皆様からの重大な使命感にずしりと重く、
私の胸は一度も経験しなかった国を作るという熱い情熱でいっぱいです。
今私の頭は統合と共存という新しい世界を切り開いていこうとする青写真に満ちています。

私たちが作っていこうとする新しい大韓民国は、多くの挫折と敗北にもかかわらず、
韓国の先達が一貫して追求した国です。
また、多くの犠牲と献身を土台とし、韓国の若者らがあれほどにも望んだ国です。
そのような大韓民国を作るために私は、歴史と国民の前に恐れおおくも謙虚な気持ちで
この大韓民国の第19代大統領としての責任と責務を全うすることをここに誓います。

ともに選挙を戦った候補らに感謝の言葉とともに慰労のことばを伝えたいです。
今回の選挙では勝者も敗者もありません。
私たちは新しい大韓民国を一緒に導いていかなければならないパートナーです。
今は、熾烈な競争の瞬間は過去のものとして共に手をとりあい、これから
前進しなければなりません。

尊敬する国民の皆様、この数ヵ月、私たちは、前例のない政治的激変期を経験しました。
政治は混乱したけれども国民は偉大でした。現職大統領の弾劾と拘束という事態に対しても
国民が大韓民国の将来を開いてくれました。
災い転じて福となすチャンスに昇華させ、新しい道を開きました。
韓国国民は挫折せず、むしろそれを跳ね返して成長のきっかけに昇華させ、ついに今日、
新たな世の中を開きました。大韓民国の偉大さは、国民の偉大さです。

そして今回の大統領選挙で、韓国国民たちはまた、別の歴史作ってくれました。
全国各地でまんべんなく支持をいただき新しい大統領を作っていただきました。
今日から私は国民皆の大統領になります。
私を支持しなかった国民一人一人も私の国民であり、大切にしたいと思います。
私はあえてお約束いたします。2017年5月10日、この日は真の国民統合が始まる日として
歴史に記録されることを。

尊敬し、愛する国民の皆さん、大変だった過ぎし歳月、国民はこれが国かと嘆きました。
大統領・文在寅(ムン・ヂェイン)は、まさにその質問から新たに始めます。
今日から国を国らしくする大統領になります。

旧時代の誤った慣行とは果敢に決別します。大統領から新しくなります。
まず権威的大統領文化を清算します。準備が終わり次第、今の青瓦台(大統領府)から
出てゆき光化門(グァンファムン)大統領時代を開きます。
参謀たちと頭と肩を突き合わせて討論します。
国民と頻繁に疎通する大統領になります。
主要事案は、大統領が直接マスコミにブリーフィングします。

退勤の途中には市場に立ち寄って、目にする市民たちと隔てのない対話をいたします。
時には光化門広場で大討論会を開きます。
大統領の帝王的権力を最大限分割しようと思います。
権力機関は政治から完全に独立させます。
そのいかなる権力機関も絶大な権力を行使しないように牽制装置を作ります。

低い姿勢で働きます。国民と目線を合わせる大統領になります。
安保危機も急いで解決します。朝鮮半島平和のために奔走します。
必要な場合、直ちにワシントンへ行きます。北京と東京にも行きます。
環境が整うならば、平壌(ピョンヤン)にも行きます。

朝鮮半島の平和定着のためなら私ができるすべての事をいたします。
韓米同盟はさらに強化します。一方でサード問題解決に向けて、
米国、中国と真剣に交渉します。

しっかりした安保は強力な国防力から始まります。自主国防力強化に向けて努力します。
北朝鮮核問題を解決する土台も整えます。
北東アジアに平和構造を定着させ、朝鮮半島の緊張緩和の契機とします。

分裂と葛藤の政治も変えます。保守と進歩の対立は必要です。
大統領が乗り出して直接対話します。
野党は国政運営のパートナーです。対話を定例化し、たびたび会います。

全国的にまんべんなく人事を登用します。能力と適材適所を人事の大原則とします。
私に対する支持の可否と関係なく、有能な人材を「三顧の礼」をもって登用したいと考えます。

国の内外において経済が厳しい状況です。国民生活も大変です。
選挙の過程で約束したように、何よりも真っ先に雇用創出に着手します。
同時に財閥改革にも取り組みます。
文在寅政権のもとでは政経癒着という単語が完全に消えるのです。

地域や階層および世代間葛藤を解消し、非正規雇用の問題も解決の道を模索します。
差別のない世の中を作ります。
重ねて申し上げます。文在寅と「共に民主党」政府においては、機会は平等です、
過程は公正です、結果は正義に満ちることでしょう。

尊敬する国民の皆様、今回の大統領選挙は前任大統領の弾劾が契機となっています。
不幸な大統領の歴史が続いています。
今回の選挙を機に、この不幸な歴史は終結しなければなりません。

私は大韓民国の大統領の新しい模範となります。
国民と歴史が評価する成功した大統領になるため最善を尽くします。
そうすることで支持やご声援に応えたいと思います。

きれいな大統領になります。手ぶらで就任し、手ぶらで退任する大統領になります。
後日、故郷に戻って平凡な市民となって隣人と気さくに話し合える大統領になります。
国民の皆様の誇りとして残ります。

約束を守る率直な大統領になります。選挙の過程で私がした約束を几帳面にチェックします。
大統領から信頼される政治を率先してこそ、本当の政治発展が可能です。
不可能なことをするとは豪語しません。
間違ったことはまちがっていたと申し上げます。
偽りで不利な世論を覆うようなことはいたしません。公正な大統領になります。

特権と反則のない世の中を作ります。常識通りにすれば利得を得る世の中を作ります。
隣人の痛みを無視しません。
疎外された国民がないよういつも気配りするつもりです。

国民の悲しい涙を拭いてあげることのできる大統領になります。疎通する大統領になります。
腰の低い人、謙遜した権力となり、最も強力な国を作ります。
君臨して統治する大統領ではなく、対話し、疎通する大統領になります。

光化門時代の大統領となって国民と近いところにおります。
暖かい大統領、友達のような大統領になります。
愛し尊敬する国民の皆様、2017年5月10日、今日大韓民国が再始動しました。
国を国らしくする大事業が開始されます。この道に同行してください。
我が身命を賭して働きます。ありがとうございます。

以上、朝鮮日報にあったものを翻訳したものである。

バク・クネ氏が大統領に就任したときにも、称賛のことばが多かったけど
5年後の今、ソウル拘置所で裁判を待つ身となっている。
文在寅氏が5年後どういう姿でいるかは誰にもわからない。
日本との関係においても内政の不備や失敗を反日作業に向けるようなことは
しないでほしいところだ。バククネ氏が築いてきた成果は、そのまま生かしていってほしい。

話し合うことが信条の人のようだ。
今日も、文在寅という人は昔から、捨て猫や捨て犬などを自分の家につれてきては
精誠を込めてめんどうみるようなそういうやさしい面があるといった放送が一日中流れていた。
根っからやさしい人柄のようだ。
人間が優しいからといって国際関係が円満にやれるというものでもないけど、期待したい。

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プロフィール

treenamu

Author:treenamu
韓国在住の日本人で、山歩きやサッカー、リフティングなどが好きです。小説・随筆なども書いてます。鴨長明、ヘッセ、バルザック、モーム、チャンドラーなどが好きです。スローライフがモットーです。

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